医療現場で取り組まれる傾聴の世界
2021年06月18日
ナラティブ-アプローチとは?
医療の現場で、それまで主流だった科学知識に基づく診察に加えて、ナラティブ-アプローチという診察が重視されてくるようになりました。ナラティブとは、物語と言う意味です。医者は、患者の感じている物語を聞きとる会話を重視し、一人一人と向き合った治療をするようになってきています。向かい合うのはパソコンの画面ではなく、患者です。今までの医療は、エビデンスに基づき、薬を処方する、手術を行う、という無機質なものでしたが、高齢化や、医療の複雑化が進み、元来の手順通りのやり方では対応しきれなくなりました。加えて、先生に話しを聞いてもらうだけで満足する患者さんも多くなりました。高齢になると、体が弱ってくるのはどうしようもなく、しかし精神の安定により不思議と痛みがなくなったりするものです。ある老人ホームにリウマチを抱えたおばあさんがいました。その方はマッサージをしきりに頼むのですが、スタッフが、ここが痛むんですね?肩凝っていますね?と会話しながら施術すること、つまりおばあさんと一対一で向き合っている時間を求めているというのが本音でした。忙しさにかまけてマッサージをしないでいると、問題行動を起こす方でした。無縁社会化が進み、今やレジが無人になる日本ですが人はどんな社会になろうと、どうしても自分の物語を聴いて欲しいものなのです。
医療の現場で、それまで主流だった科学知識に基づく診察に加えて、ナラティブ-アプローチという診察が重視されてくるようになりました。ナラティブとは、物語と言う意味です。医者は、患者の感じている物語を聞きとる会話を重視し、一人一人と向き合った治療をするようになってきています。向かい合うのはパソコンの画面ではなく、患者です。今までの医療は、エビデンスに基づき、薬を処方する、手術を行う、という無機質なものでしたが、高齢化や、医療の複雑化が進み、元来の手順通りのやり方では対応しきれなくなりました。加えて、先生に話しを聞いてもらうだけで満足する患者さんも多くなりました。高齢になると、体が弱ってくるのはどうしようもなく、しかし精神の安定により不思議と痛みがなくなったりするものです。ある老人ホームにリウマチを抱えたおばあさんがいました。その方はマッサージをしきりに頼むのですが、スタッフが、ここが痛むんですね?肩凝っていますね?と会話しながら施術すること、つまりおばあさんと一対一で向き合っている時間を求めているというのが本音でした。忙しさにかまけてマッサージをしないでいると、問題行動を起こす方でした。無縁社会化が進み、今やレジが無人になる日本ですが人はどんな社会になろうと、どうしても自分の物語を聴いて欲しいものなのです。
